10月17日から7日間に渡って、尼崎のアルカイックホールにて日本最大規模のコンクール、『ユースグランプリYGP2023日本予選』が開催されました。クラシック部門だけで900名を超える過去最大の参加者の今年、スタジオからは5人の生徒が初挑戦し、クラシック・コンテンポラリーの2部門にエントリーしました。 夜遅く始まる審査や、朝5時起きでした舞台メイクやウォームアップ、日付が変わる頃の予選通過者発表と翌日のスケジュール告知など、1週間はなかなかのスケジュールでしたが、全員が元気に最終日まで過ごすことができて安堵しています。 本番は、古典・コンテンポラリー作品共に、普段のスタジオと同じように、生徒全員がしっかりと踊りきりました。それは紛れもなく、彼女たちが積み重ねて来た日々の努力の結果です。堂々と踊る姿を見守りながら、決して前向きな時ばかりではなかったスタジオでの出来事が次々と脳裏を巡り、目頭が熱くなりました。結果に関しては各自が色々な思いを抱きしめていますが、ここは通過点、また1人1人と向き合い、寄り添いながら歩みを進めていきたいと思います。 YGP期間中は、作品の審査だけでなく、スカラシップの対象になるクラシックやコンテンポラリーワークショップに加え、急に追加されたジャッジリクエストクラス(クラシック)がありました。ワークショップだけでなく、リハーサル室、楽屋、舞台袖と、同世代の参加者から受ける刺激が、日々細胞レベルで浸透していく様子は本当に頼もしく、みんなどこまで成長するのだろうという思いで見守っていました。また今回は初めての遠征となりましたが、寝食を共にし、笑いあり涙ありの1週間は、仲間への気遣いや思いやりに溢れる時間でもあったことを嬉しく思います。 保護者の皆様の提案で、今回は生徒たちの健康管理を考えて炊飯器を持ち込みました。ご飯を炊き、おにぎりを作るなど食事ケアをはじめ、洗濯やスケジュール管理まで、保護者の皆さまの温かいサポートは本当に心強いものでした。また初参加ということで事前に色々な相談に乗ってくださった先輩先生方、助言がとても役立ちました!そして絶対に欠かす事の出来ない日々のトレーニングのため、快くスタジオを提供してくださっただけでなく、毎日熱いエールを送ってくださった室町瞳さん、上海太郎さん、お二人がいなければ、生徒たちのコンディションを保つことは難しかったでしょう。本当にありがとうございます。こうして沢山の方々のサポートのお陰で、この素晴らしくエキサイティングな1週間をエネルギッシュに乗り切ることが出来、深く感謝しています。 @yagp @ygpjapan関係者の皆さま、貴重な学びの場をありがとうございました。 そして、戻って来たスタジオでの日常ー。 「先生、ライブ動画を見ていました!」と、沢山のスタジオ生が応援してくれていたことを知り、とても温かい気持ちになりました。どんな時も努力を継続していく、引地バレエスタジオに熱いエネルギーをもたらしてくれた5人のチャレンジャーを誇りに思うと共に、大きな拍手を送ります。 <YGP2023 日本予選結果> ◆ジュニア部門クラシック◆ TOP12 榮姫菜 ファイナリスト 上田悠、藤井美侑 ◆シニア部門クラシック◆ ファイナリスト 鍵和田久美子 ◆スカラシップ◆ ベルリン国立バレエ学校 短期 榮姫菜 チューリッヒダンスアカデミー 短期 榮姫菜 カンヌロゼラハイタワー 短期 榮姫菜 オスロ国立芸術アカデミー 短期 榮姫菜 パルッカ・シューレ・ドレスデン 短期 鍵和田久美子
2022-10-27
YGP2023 日本予選を終えて 27.Oct.2022
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