前回 ”飲み込みの早さ” についてお話ししました。
舞台へ向けての作品練習は、プロのバレエ団で1〜3ヶ月、お教室の発表会であれば半年から1年近い練習期間を費やすことがあります。長いリハーサル期間を経て本番まで大きく成長していくには、継続的な努力が大前提ですが、同時に忍耐力も必要になってきます。
飲み込みが早く、振り付けをさっと覚えられたとしても、それ自体に満足してしまってその後に続く長い練習期間をなんとなく惰性で過ごしてしまっては元も子もありません。本番の舞台では、振り覚えの速さを競争したり、披露したりするわけではないので、例えのみ込みが遅いとしても、それはしょうがないと割り切って、忍耐強く練習を繰り返すことの方が、結果的に大きな成長に繋がって行きます。
要領がいい子、食いついてくる子、おっとりしている子、子供達の性格は本当に様々で、上達の速度もまた一人として同じ子はいません。それぞれに合った指導が出来るよう、指導者として子供達をよく観察しながら、大きな流れの中で確実な成長を目指していきたいと思っています。